ヘラートからカブールに出発
はい。こんにちは。
アフガニスタンのカーブルに一泊だけして首都のカブールに向かうことにしました。
宿の人に何時か尋ねると7時に下に降りてこいと言われたので、まぁ早いなぁと思いながら仕方なく起きてシェアタクシー会社前にやってきました。
昨日マシュハドから乗せてくれてた運転手の人もいて、多くのタクシー運転手が集まっていました。
しかし今回カブールに向かうのはバスということだったので、バス会社までタクシーが乗せて行ってくれるということに。
しかも無料でよいと言ってもらって、ありがたいです。
車で5分くらい走るとすぐにバス会社につきました。
早速、チケットを購入しようと思ったのですが、どうもすぐの便はないようです。
何せ言葉が通じないものですからコミュニケーションを取るのはかなり難しいです。
カブール、カブールと言っていると時計を差して12時30分に出発の便があるようなことを言ってきました。
7時に行く必要はなかったのか…。こればっかりは仕方ないですね。旅あるあるです。
仕方なく昼過ぎまで待つことにしました。
最初はバス会社の社員たちが休憩するエリアでチャイを入れてもらいながらのんびりしていたのですが、段々と混み合ってきたので外に出ることにします。
近くにケバブ屋さんがあったのでそこで腹ごしらえ。
この辺りのケバブといえば、肉と肉の脂身を交互に串に刺したスタイルでアフガニケバブといえばコレらしいです。これと一緒にナンのような小麦粉をこねて伸ばして窯で焼いたものを一緒に食べます。
人によってはナンに串つき肉を挟んで串から肉を外し、それを巻いてサンドイッチのようにして食べるスタイルの人も見かけましたが、私は別々に食べてみました。
食後もまた時間はあり余っているし、辺りには何もなさそうなのでバスの待合所のような場所に座って時間を潰します。そうすると子供たちがやってきました。
充電コードやパワーバッテリーなどを売り歩いているようです。もちろんそんなものは必要ないので断るしかないのですが、そうしたら今度は靴磨きをしてくれると言い出しました。
元々、艶消しの靴なのでそんなピカピカにされてもなんか違うなと思いつつも、まぁそれならしてもらってもいいのかなとお願いすることに。
何だか一生懸命やっている感をアピールされながらガシガシ磨いていきます。靴墨をたっぷり‥。あーあ💦と思いながら完成。
二人組だったので隣の男の子も何だか欲しそうな感じで、じゃあ二人でこれ分けてと少しお金を渡しました。
その後も、ここにカモがいると広まったようで人気のない私しか座っていない角の待合に次から次へと物売りがやってきます。そんな来ても買えないから…。
まぁ断り続けてそうこうしているうちに時間になりました。
バスはマイクロタイプではなくて、大型の普通のバスです。首都カーブルまでは約1000km17時間の道のり。久しぶりに長時間移動です。
途中に何度か休憩を挟みますが、いわゆるサービスエリアというよりは何だか集落の一角という感じの場所に停車食事やトイレ休憩などします。
集落に着くと珍しいのか次々と人が集まってきます。
カブールに到着
バスは明け方5時ごろにカブールに到着。それまでの道のり、言葉は通じないけど和気あいあいとしてきたメンバーたちも散り散りにカブールの夜明け前の町に去っていきます。
ここで問題。こんな夜明け前の町の中心でもなさそうな場所に一人おろされて、言葉も通じないしどうしたらいいんだろうと不安が込み上げてきます。
とりあえず、残っていたバスの運転手に泊まる場所はないのかと身振り手振りで何とか説明。
彼は付いてこいと合図をして、到着したバスステーションの一角にある貸し部屋のような場所に案内してくれました。
管理人のような人に案内されて部屋にいきます。
値段は500アフガニで朝10時までと相場より高いなと感じましたが、もう疲れと眠気もピークだしとりあえず何でもいいから寝させてくれって感じでしたので、そのまま部屋に入り眠りに落ちました。
アラームで10時少し前に目覚めて急いで支度をして部屋から出ます。
部屋から出てみたもののこの後どうするのか全く予定も立っていません。
宿も予約サイトなどは使えないので自力で探すしかなく、値段も言い値なので交渉やら面倒です。
外に出てバスステーションの表に出てくるとすぐに若者に声をかけられました。
どうやらレストランの客引きのようで、少しお腹が空いていたのもあって中に入ることにしました。
そうすると受付にいたお兄ちゃんが翻訳機を使って色々と話しかけてきます。
宿はあるのか?と訊ねられたので、まだ決まっていないと答えるとここに泊まればよいよと薦めてくれました。
値段をきくとここも一泊500アフガニとのことで、それならまずまずだなと即決。レストランの横にある一室を貸し出してくれました。おまけにストーブまで付けてくれて至れり尽くせりです。
こちら今回滞在した場所です。外階段を上がって2階に食堂があるので、そこで宿について訊ねると通してくれます。
ここならしばらく滞在してもいいな感じの居心地のよさです。
外国人がやってくるなんて滅多にないのか皆んな興味津々で話しかけてくれます。
しかし一つ困ったことに、泊まっているこの宿あたりはカブールの中心部から離れていたので、そこに出かけるのには時間がかかりそうです。
でも近くにはお店もたくさんあるので、近場で大抵のことは済ますことができそうでした。
カブール市街にお出かけ
とりあえず、到着当日はゆっくりしてから次の日出かけてみることにしました。
とはいっても、行き方もわからないのでWi-fi繋いで地図を調べてそれを頼りに歩き出します。
大通り沿いに真っ直ぐな幹線道路を直進していくだけだったので、直進するバスを見つけて乗ってみました。
地図を見せながら行きたい場所を指さしていると、降りる場所を教えてくれました。
バスが違う方向に曲がるタイミングでバスを降ります。
とすると、道沿いにお店と屋台で服や日用品を売っているお店が立ち並ぶ賑やかなエリアに出てきました。
こうなると、見物しながら歩くのも楽しいものなので、あまり距離は苦じゃなくなります。
通りを歩いていて気になったナイロン製のベルトを購入。ジーンズを履いていて下がってくるのが気になっていたので丁度よかったです。その後、お菓子屋さんを発見して入ってみます。
焼き菓子やケーキが並んでいてどれも美味しそう。このあたりのお菓子は量り売りで売られていました。
私は少し甘いものが食べたかっただけなので小ぶりのトルコのバクラヴァを彷彿とさせるようなお菓子を二つ選んで会計をお願いすると、そんな小さな単位では売っていなかったらしく、持ってっていいよと手で合図してくれました。結局タダでいただくということに。ラッキー。
お菓子を食べながら歩いて中心部の「Shahar-e-Naw(シャラナウ)」というエリアにやってきました。
すると、前からアジア人の二人組が歩いてきて「日本人ですか?」と訊かれたので「あっ、はい。」と答えお互い日本人であるとわかり。何だかよくわからないですが、連絡先を交換することになりました。
普段、あまり日本人の人と交流する機会がないので何だか新鮮でした。この出会いがのちに色々と情報を与えてくれる頼れる日本人あつしさんとの最初の出会いでした。
彼らは今から「Buddha of Bamyan(ブッタオブバーミヤン)」のあるバーミヤンに向かうとのことでした。
私もそこには行きたいと思っていたので、またそこで会えるかもしれませんねと言いながら別れました。
通りを歩いていると、物乞いの子供たちがとても多くて、皆んな他の地域よりも明らかに擦れている感じがします。挑発的にこちら何やら言ってきたり、あまりにもしつこく付き纏われるので困ったものです。
今回この辺りにやってきたのは、イランで何かと助けてくれたアフガニスタン人のサフダーがおすすめしてくれたホステルを探しにという目的もあったのです。
地図と名前だけ教えてくれて、今はどうなっているかわからないから、まずは見に行ってみることをおすすめされていたのでした。
近くで人に聞きまくって何とか場所に辿り着くことができました。しかし、今は断続的な停電と水も出ないとかでおすすめできないと言われてしまいます。
仕方ないので帰ろうかと、また道を訊いていたところシェアタクシーみたいな感じにして同じ方向に向かう人と一緒に乗った方がよいと勧めれれて、そうすることにしました。
英語の上手なおじさんが助けてくれて、タクシーも呼び止めて交渉してくれました。
そして連絡先を渡されて、現地ガイドが必要なら連絡してくれと言われました。あっ、そういうことね。助かりました。
シェアタクシーに乗り込んだ時に、見た目イケメンの私より少し若いくらいの男性が座っていました。
彼も英語が話せたので少し一緒に会話しながら乗っていると、突然「ウチにランチ食べにこない?」と誘ってもらいました。
こういう場合、人によっては危険な場合があるので相手を見てから決めることにしているんですが、彼はその感じはないと判断して、お邪魔することに。
宿のある場所よりは少し手前のところでタクシーを一緒におりました。
幹線道路から小道を入っていきかなり奥まで進んだところで彼の家がありました。
彼は奥さんと子供、両親と弟と暮らしていて、従兄弟や親戚なども近くに住んでいるということで結構賑やかな家。
でもアフガニスタンのムスリムは基本的に男性と女性は一緒に食卓を囲まないということで、通された部屋には男性のみ。彼と弟、彼のお父さんと彼の従兄弟、そして私の5人で食卓を囲みます。
しばらくして料理が出てくると色鮮やかなアフガニスタンの郷土料理が並びました。普段はあまり食べることのない羊料理まで出してくれました。
皆んなで談笑といっても彼以外は英語は話せないので、あまり会話ははずみませんが笑
それでも日本とアフガニスタンについて色々と意見を交換し有意義な時間が過ごせました。
日本に興味があり、もしそこで働けるならと考えていたようです。
その手の質問はよくされるので慣れてはいるのですが、正直全く知識がないので毎回何ともいえないというのが現状ですね。
特にビザの事など尋ねられても、わからないとしか言いようがないですよ笑
というわけで、ご飯をご馳走になってからよくお礼を言って宿に帰ってきました。
今回はこのあたりで一旦区切ります。
次回はカブールからサフダーの故郷、バーミヤンを目指して旅をしたいと思います。
おわりに
今回はヘラートからカブールに移動して町中を散策してみました。町中は人が溢れていて活気に満ちていたのが印象的でした。人々はとてもフレンドリーで感じのよい人が多かったです。
ではでは‼️