アフガニスタン、ヘラートに向かいます。

アフガニスタンのヘラートに向けて出発

 

さてイランのマシュハドからアフガニスタンのヘラートに向けて出発します。

朝は4時半に起床。6時出発のシェアタクシーに間に合うように準備します。

タクシーアプリSnapp!!を使ってバスステーションに向かいます。(イラン版Uberアプリ、Snapp!←ダウンロードはこちらの記事から)

困ったことに位置情報がうまく作動せずに通りを2、3本離れたところに呼んでしまったようです。

電話が掛かってくるんですが、言葉が通じずにアタフタ💦

でも幸いまだ早朝で車が少なかったのもあって、何とか見つけることができました。

ようやくシェアタクシーの会社前に到着するとまたトラブル発生!

昨日予約したバンタイプのシェアタクシーは運行しないから、かわりにもう少し高い方にしろとのこと。

昨日運行する言うてたやん💢前金払っていたのに全額請求しようとしてきたりと、とにかくめちゃくちゃ。

これにはキレて。話が違うだろーが。と詰め寄ったのですが私が話していることもよく理解できていない様子。

とにかく、これにしか乗れないから乗ってくれと言われ仕方なく承諾。少し安くさせましたが差額は負担して乗り込みます。

車はトヨタのカローラ?この辺りではよく走っている車です。でもあまり広くもないのに、男5人が乗り込むものですからぎゅうぎゅう詰め笑

後部座席のスミで体を畳むようにして何とか耐え忍ぶことになりました。

運転手はアフガニスタン人。服装がアフガニスタン特有の衣装を着ているのですぐわかります。

 

 

車はひたすらアフガニスタンに向かって走り続け、途中何度から休憩を挟みながら国境に辿りつきました。

まずはイラン側での出国審査。

ビザなしの滞在は15日間だけでしたので、途中に滞在期間延長の手続きをテヘランでしていたのですが、全く確認もされませんでした。

実をいうと滞在延長の手続きした証明書を無くしていたのでドキドキしていたんですよね。

何個か軽く質問をされて答え、最後スタンプを押す段階になった時に「スタンプは押していいのか?」と訊ねられました。私は「押さなくてよいのなら押さないでください。」とお願いをすると。

「押さないとアフガニスタンに入国できないぞ!!」と怒り出しました。「いやいや、あんたが訊いたんでしょ?」実はパスポートにイラン入国のスタンプが押されているとアメリカに入国できないという噂がありまして、入国の際にもスタンプを押すのか訊かれたんですよね。

もちろん押さないでと伝えるとそのまま通してくれた経緯があったんです。

今回もそれでいけるのならそうしてほしいと思った訳ですよ。まぁイランに行くことを決めた時に覚悟はしていたので押すなら押せって感じではあったんですが。

こうして無事にイランの出国手続きを終えて、アフガニスタン側に向かいます。

すでにビザを取得していたので特に何の問題もなく入国できました。そういえば宿の予約などしてなかったんですが、詮索されなくてよかったなと後から思いましたが。

タクシーがやってくるのを待っていると、早速怪しい人が寄ってきます。

彼曰く「ここは危ない人たちが集まっているから、あっちに行ってから待っていた方がよい」と言いながら誘導してきます。

確かに物乞いなどしている人たちは多いのですが、特に危害を加えられそうな感じでもないですけどね。

歩きながらこの後の移動手段やホテルを予約したのか?とか色々と訊いてきて、これは斡旋系中抜きビジネスだなと感じ、その場を離れます。

私はこっちでシェアタクシーが来るのを待ってるからと強めに言うと去っていきました。

そして待つこと5分くらいでタクシーがやってきました。全員が無事に入国審査を終えて乗り込みヘラートへの旅が再開です。

 

ヘラートに到着。そしてヘラート城塞に

 

そして夕方辺りになりタクシーはヘラートの町に到着しました。

多くのシェアタクシーが集まっているターミナルのような場所でタクシーを降ります。

インターネット環境も当然ないので何にもできず、とりあえずタクシー会社のオフィスの中に入って訊ねてみることに。

そうすると、宿が近くにあるとの情報が。そこにいた人が管理しているそう。

値段を訊いてみると500アフガニ(約1030円)まずまずだったので泊まることに決定。早速案内してもらうと、タクシー会社のすぐ裏にある建物で階段を登っていった屋上。

コンクリート作りですが小屋のようになった離れの一室を貸し出してくれました。個室なのでプライバシーは守られますが、ベットもなく長座布団のようなものがひかれているだけです。

両替をしたいなと思って訊ねてみると部屋に両替人が来てくれるとなり交渉。

マシュハドの町で交換したレートよりもかなり悪くて躊躇してしまったのですが、仕方ないので両替することに。こんなことなら、あそこでまとめてしておくべきでした。

 

 

とりあえずお金は確保できたので、町を散策に出かけます。

この時期は日が長いようでまだ太陽は沈みかけてもいないくらいです。

ヘラート城塞というのがおすすめだよとマシュハドでアフガニスタン人のサフダーが言っていたのを思い出して行ってみることにします。

 

入場料は正確には覚えてないのですが500アフガニ以上はしたと思います。それは外国人料金なので現地の人はもっと安く入れるはず。

城塞の中は殺風景だけどいい感じです。自分がこういうのが好きだからというのはあると思うのですが。
中にいるのはアフガニスタン人ばかりで外国人は私一人。

 

 

よっぽとアジア人が珍しいのか何回も話しかけられて一緒に写真撮影したりと何だかよくわからない感じになってました。

 

 

一通り城塞内を見学した頃には日がようやく傾いてきました。

そろそろ何処かでご飯でも食べて帰ろうかなっと思い帰りの方角に向かって進み始めます。

とすると何やら見慣れない通りに…。こりゃ迷ってしまったかも。

Googleマップは機能せず、もっているのはバス会社の名刺のみです。

日も完全に落ちて辺りは真っ暗になってきました。これは困った。

とりあえず通りにいる人に助けを求めます。そうすると英語が話せる友達に電話するからと電話してくれました。

とはいってもどうやって説明したらいいのかわかりません。とりあえず持っている名刺の住所に戻りたいんだけどと説明。行くから待っててとのこと。

とするとしばらくして車でやってきてくれました。

名刺の住所を見て首を傾げています。もしかして違う住所なのか?とりあえず載っていた電話番号に電話してくれました。どうやら話をして場所がわかったそうです。

そして無事にタクシー会社まで帰ってきました。

ほんと感謝しかない。私を下ろすとさーっと行っちゃいました。この場をかりてありがとうございます。

 

アフガニスタン、ケバブサンド

 

ようやく帰ってきたのですが、どこかでご飯を食べて帰ろうと思っていたのに食べてないことに気づき。

んー。ちょっとお腹空いたしやっぱり食べようと、近場のお店を探して歩いてみることに。アフガニスタン風のケバブサンドのようなものを発見していたので、その辺りにないかなと探しに出かけます。

とすると今度は子供たちが私のまわりに集まってきました。どうもこの風貌で歩いているとえらく目立つらしくみんな興味津々といった感じです。その中に日本語が話せるおじさんが混ざっていることに気づきました。

彼はパキスタン系のアフガニスタン人?日本の在留カードも持っていて見せてくれました。

日本の自転車などをアフガニスタンに輸入するビジネスなんかをやっているそう。

ヘラートの町ではこの手のビジネス系の人たちにもよく声を掛けられた記憶があります。

特にアフガニスタンを走る多くの車は日本の中古車が多いそうで、輸入ビジネスを一緒にしないか、的な?日本人だからってそんな知識もないのにいきなりできる訳ないでしょ?ってことなんですが笑

しばらくそのおじさんと子供たちと話していたんですが、どうにもお腹が空いているので、何か食べてくると告げてその場を後にすることに。そうすると子供たちに二人が付いていくとなりました。

 

とはいっても彼らは英語は話せないし私もペルシャ語はわからないし。何となくのコミュニケーション。狙いのケバブサンド屋にやってきて注文。

ここのケバブサンドってギリシャのギュロス?をちょっとしょぼくした感じで、まぁ美味しかったです。

値段が全然違うから文句言えないけど。ギリシャの3分の1くらいなんでね。

お腹もいっぱいになったところで宿に向かって引きかえします。

帰りは時間も少し遅くなったせいか子供たちも家に帰ったようで静かなもんです。

出会った辺りの場所で付いて来てくれた子供たちともバイバイして宿に帰ります。

帰ってから気づいたのですが、シャワーなんてものもないんですよね笑

もうその日はそのまま寝るしかありません。

ヘラートに滞在するかは迷ったのですが、翌日もうカブールに向かって出発することにしました。

事前にタクシー会社の方で朝出発するバスがあるとの情報を得ていたので早起きしてバスステーションに向かいたいと思います。

 

おわりに

 

今回はアフガニスタンのヘラートに向かい、その1日を書いてみました。

危ないイメージの強いアフガニスタンですが、到着してみての感想としてはそんな感じは全く感じませんでした。

むしろ人々は温厚で興味を持って話しかけてきてくれる人が多いです。

政治的な状況は変わりやすいので、今回この状態の時に行けてよかったと思っています。

次回は首都カブールに向けて出発します。

もっとリアルなアフガニスタンの今が見れそうな気がしますね。

 

ではではっ‼️