バスでテヘランに向けて出発
さて今日からバスでイランのテヘランに向けて移動します。
バスは11時発なのでそれに合わせてホステルを出発します。
アルメニア人のホステルのドンって感じのおばちゃんとハグ。
ここは長期滞在者が多めのホステルですが、基本的に誰でもウェルカムな雰囲気があるので過ごしやすかったです。
バスは大通りに出るとすぐ捕まりました。
バスステーションにはすぐ着くことができて、そこで昨日前金として渡していた10000ドラムを差し引いて料金を支払います。
おそらく最長となるバス移動どうなることやら。25時間くらい?
バスは出発し順調に道を進んでいきます。

日も暮れそうな時間帯になってバスは夕食休憩のために田舎の寂れたレストランに止まりました。
バスの乗務員は英語が通じないため、何を言っているのかわからないしネットの接続環境が悪くて翻訳も使えないのでさっぱりです。
とりあえず、あまりお腹は空いていなかったので、まぁ食べなくてもいいかなって思っていたんですが。
でもこの先どこで食べることができるかもわからないので、とりあえず値段だけ訊いてみるかと尋ねてみると。指3本本出してきました。
「300?」と尋ねてみると「スリーハンドレット」と返ってきました。
実のところ、アルメニアドラムは最低限必要と思っていたバスの運賃とちょっと軽食買う程度のお金以外は全て両替してしまっていたので、残り少なかったのです。
300ドラムというと日本円で100円程度。
伝わったのかはわからないけど最初に「あまりお腹は空いていないので軽食ありますか?」と尋ねていたので軽食が出てくるのかと思いきや、結構ガッツリとケバブ(肉を串に刺して焼いたもの)とご飯や付け合わせ野菜が出てきました。

これが300ドラム?うーん。と思いながら‥。
注文するのが遅かったために他の人は食べ終わっていて、いつ出発すると言い出すかわからないような状況。
急いで食べ物を掻き込みます。そして食べ終わる頃に出発するぞと号令がかかりました。
事件はそこで起きました。
私が残っていた1000ドラムを出すと、ジェスチャーで足りないと返ってきたのです。
彼は3000ドラムを要求してきました。いやいやそれ詐欺やん。
と言っても通じるわけはありません。
もう出発するぞと運転手が急かせてきます。
いやいや、1000ドラムしかもってないよと身振り手振りで説明。
店主は諦めたように、もう行けという合図を出しました。
そしてバスに乗り込んでみると今度はバスの乗務員が、「俺が立て替えたから残りの2000ドラムよこせ」という意味を言ってきているのがわかりました。
言葉はわからないのでニュアンスで多分。
そこで、店員は確かにスリーハンドレットと言ったのに、何故、私が払わなければいけないのか?と反論。
いやいや、確かにあの料理で100円なんて有り得ないけど、何せアルメニアドラムを持っていないし、ドルで払ってアルメニアドラムが返ってくるのも嫌だし。
何より店員は確かにそう答えたから納得はいくわけないです。
翻訳アプリも使えないし、お互いの主張は伝わっている訳ないのですが、とにかく揉めに揉めていると、ずっと見ていた同じバスに乗っていた女の子が仲裁に入ってくれました。
彼女は英語も話せるので私の主張も理解してくれていて、乗務員にも説明してくれて。
でも乗務員の方も自分が立て替えているので引くわけにはいかず。
そうすると彼女は私が払うから大丈夫と言って、お金を出してきました。
いやいや、それは甘えるわけにはいかんでしょう。
仕方なくドルを出して乗務員に払おうとすると、アルメニアドラム余っているからいいよと渡そうとしてくれます。
いやいや、いやいやと押し問答が続き、結局彼女が払ってくれる形となりました。
これには私もどうしたら良いのか少し恥ずかしい気持ちに…。
でもそれがきっかけで彼女と会話するようになりその先の長い道中も色々なイランの情報を聞くことができました。
彼女はイラン人で休みを利用してトルコに旅行に行っていたようです。
その後もイランに入国してから、現地通貨に両替するのを手伝ってくれたり、ホステルも見つけてくれたりと、めちゃくちゃ助かりました。

おすすめホステル
実はイランはアメリカの制裁を受けているために、いつも使っている宿泊予約サイトなどが使えないのです。
代わりに使えるものは発見したのですが、使ったことがないために後回しにして予約していなかったのです。
結論、テヘランで外国人が宿泊するのは同系列の2つのホステルが良いです。
値段も手頃で何より、なぜかイラン国内では全く使えないクレジットカードが使えます。
そして凄いことにクレジットカードで決済して現金を調達することも可能です。これには助けられました。
この系列はイスファハーンにもあって、イスファハーンでもこの系列店に宿泊しました。
こちらは今回泊まった、ヘリテージホステルです。
ここは立地もよく他の宿に比べても安い。
しかも朝食付き、コーヒー、紅茶もフリーです。ただコモンルームは若干いつも混み合っていて私はあまり使うことはなかったです。
そしてこちらが、名前の通りヘリテージの系列店になります。
前述の現金調達の際に、ここには現金がまだあるよと聞いて行ったのですが、若干立地が悪い印象でした。その分空いているとは思います。
そしてSIMカードなのですが、ここイランではイラン人のIDがないとSIMを買うことができないようです。
この部分もヘリテージホステルがカバーしてくれるので問題ないと思います。
しかもユーロやドルで支払うこともできて至れり尽くせり。
おすすめアプリ
そしてもう一つ重要なことが。
イランの全土でネット規制がかかっているようで入国してからとういうものの、インスタなどを始めとしてSNS全般が使えなくなっていたんですよね。
VPNを使えば解決するはずなんですが、いつも使っているNodeVPNというアプリも機能しないという事態に‥。
仕方なくホステルの受付で訊いてみると、無料で使えて良いというアプリを教えてもらいました。
イランに限らずにどの国でも使えると思うので参考にしてみてください。
テヘランの町を散策
無事にチェックインが終わって、そとに散歩に出てみることにしました。
驚くのがイラン人の人の良さ。
外国で気さくに話しかけてくる人には注意した方がよいのですが、イランの場合は本当に何の裏もなく興味で話しかけられたりします。しかもその数が多い笑

普通に通りを歩いているだけで、チャイを飲まないかと店内に誘われたりよくあります。
普通ならそこで商品を買わないかと販促されたりするもんですが、全くそんなこともなく。
特に日本人というだけで彼らは凄く喜んで歓迎してくれるんですよね。
その昔はビザなしで日本に入国できる時代があったらしく、少し年配の人の中には日本に住んでいたってことで日本語が少し話せたりと親日国でもあります。
体感では親日度はトルコなんかの比じゃないです。
そして日も暮れてきてから歩いていると肌寒いなって感じている時にちょうど路地裏で焚き火をしている集団を発見しました。
ちょっと当たってもいい?と話かけると何となくジェスチャーで理解してくれました。

そこからドンドン人が集まってきてなんかワイワイと楽しい感じに。
ちょい悪そうな若者たちです。
ここでムスリムの国じゃないなら酒でも飲みだしてワイワイするところだけど、ここではそれができません。
その代わりに彼らはハラールでは禁止されていない葉っぱを吸っているみたいです。
これは暗黙の了解って感じらしいですね。
一本をみんなで回し吸い。それからイランではお馴染みのゲームをみんなでやっていきます。
何人かが両手を前に出して、どこにコインがあるのかを当てるゲームです。なぜかイラン人はこのゲームが好きらしくてこの後見る機会がありました。
しかし例のブツがめちゃくちゃ効きはじめまして💦もちろん初めてではなかったのですが、もう目の前ぐるぐるして立っていられないくらい。
これは初めての体験でマジで焦りましたね。
みんな心配してくれて、甘いものを食べるといいと色んな食べ物を運んできてくれるし、ごめんなと謝ってくれたり。
いやいや好きで参加してるんだし自己責任だよと言ったのですが。
何とか歩けるくらいまで回復して帰り際には、「また君が私たちと遊びたいと思うならいつでもここで待ってるとと言ってくれました。」
まぁ何と優しいんだとちょっと感動しながらもフラフラと宿に帰り着きました。
おわりに
イランの情報は限られていて危ないイメージが定着してしまっている気がしますが、やはり実際に訪れてみるとそのギャップに驚きました。
これは政治的な問題が大きく関わっているのだなと実感しました。
意図的に情報を操作された結果だといえるではないでしょうか。
この後も目で見て耳で聞いたイランの情報を発信していきたいと思います。
ではでは‼️