3日目AdishiからIpraliに
そして次の日、3日目になります。
前日からの疲れも溜まってきていているところですが、自分のペースでいけるところが一人トレッキングのよいところですね。
複数人で行っている人達もペースを合わせずに先に行った方が途中で休憩して他を待っているというパターンもよく見ましたけど、遅れている方はプレッシャー感じないのかなって思ってしまいました。
そして朝出発してしばらく牛がわんさかいる道を進んでいくと後ろから見たことあるカップルが。
1日目の宿で一緒になったベルギー人の二人でした。
背も高くて脚も長いモデルのような二人。当然彼らは歩くの早いのでドンドン行っちゃいましたが笑
初日から使っていますがオフラインでも使えるMaps.meというアプリを使ってちょこちょこ確認しながら進みます。
しばらく進むと川が目の前に現れました。
その近くには馬が待機しています。これベルギー人カップルも言っていたんですが馬で川渡しをするというサービスなんです。
自分もネットで事前に調べていたんですが馬に乗らなくても自力で渡ることも可能とのこと。
料金は20ラリ(1100円)とそこまで高額ではないですが、何せ1分も乗っていないくらいの短い距離ですのでちょっと勿体無い気もします。
そこで事前に調べていたルートから自力で渡ろうと探すことに。
ベルギー人カップルは既に川を渡り切って河岸で座って休憩しているのが見えます。
馬のいる場所から遠くない川上に渡れるポイントがあるとネットで見つけたんですが探しながら川上に向かっても渡れそうなポイントが見つからない‥
これは困ったとなりドンドンと川上に進むことに‥
これがよくなかったんですね。行けども行けども渡れそうなポイントがなくそのうち川が二手に分かれて河岸側に向かうために靴を脱いで素足で足を付けてみるとヤバいくらい冷たい‼️
わずか数十秒で足の感覚がなくなって頭に冷や汗かくくらい冷たい‥
これはマズいぞとなってかなり怯み気味になります。
このまま行っても到底見つかりそうにないので一旦戻って考えることにしたんですが、既に結構川上まで上ってきていて河原の石は大きくゴツゴツと歩きにくいので帰るのも一苦労。
何とか元のポイントまで戻ってくると居ました!自力で渡っている人たちが‼️
これはかなりの猛者ですよ。この冷たい水に加えて結構な水量で流れも早い。
ネットで調べた情報と全然違うやん。情報にあった季節とそんなにズレていないはずなのに。
因みに後から気づいたのですが、以前メスティアに行った友達はこの川を渡ろうとしてバランスを崩して体が浸かってしまってスマホが壊れたそうです。
そのリスクを考えると最初から馬に乗っておいた方がよかった。この時点で30分以上のロス笑
その決断した直後バランスを崩し河原で転倒。みんなに助けられるという失態。幸い浅瀬であったので濡れることもほとんどなく時計に大きな傷がついたくらいで済みました。
馬の川渡し屋も25ラリと吹っかけてきたので交渉して20ラリに。馬に乗っている時間は本当に1分ないくらい笑
あっという間に向こう岸まで着きました。
ここから上り坂が急になって更に高くに上っていきます。
遠くに雪を被った山々が見えてきて高山に咲く花なのかな?綺麗な花とのコントラストが素敵です。
二日目の宿に一緒に宿泊した人たちとも途中ばったり会ったりみんな同じ場所を目指す仲間のような雰囲気になっています。
実は後から考えるとこの日が一番キツかった。距離も長く急勾配アップダウンが多く足が悲鳴をあげました。筋肉もそうですけど足裏がもう靴擦れみたいになって痛くてヤバい。
この日はIpraliという街まで行く予定でしたが、途中にゲストハウスもちょこちょこあるんですよね。
やっぱり途中で予定変更して泊まるって人もいるんだろうなと思いました。
何せ4日目はそんなに長い距離でもないので無理してIpraliまで行く必要もないということはわかります。
自分も後ちょっとというところでしたが同じような考えで2軒ほどゲストハウスがある場所で試しに値段を訊いてみることにしました。
これがびっくりの130ラリ(約7200円)ここの物価から考えると約2倍です。
やっぱり疲れて先に進めない人むけのぼったくり価格でした笑
仕方なく足を引きずりながら後少し進むことに‥
といっても後2kmほどなので気合いで乗り切れます。
最初に見えたゲストハウスに聞くと安定の60ラリ(約3300円)
因みに朝食は食べないので夕食だけにしてもらっています。
広い庭で開放感がありとてもいい感じのゲストハウス。
がんばってここまで歩いてよかった。
宿に入ってみると昨日一緒だったアメリカ人の女の子ティナを発見。再会を喜びます。
そして夕食はオーストラリアからの女の子と3人で。ネイティブ二人の会話には中々ついていけませんが勉強勉強。
かなり疲れていたので食べた後はあっとう間に寝てしまいました。
4日目IpraliからUshguliに
そして4日目最終日です。
朝起きて歯磨きに行くともうアメリカ人の女の子ティナは支度万全で出かける様子。
訊いてみるとウジュクリに着いたらその日のうちにメスティアまで帰るとのことで早朝に出発するとのことでした。
このパターンの人結構いるらしいです。トレッキング目的ならそれもありかもしれないですね。
この日は山道を歩くコースもあるらしいのですが自分は車道を歩いていくことに。
人によってはヒッチハイクやタクシーで向かう人もいるらしいです。確かに3日目でかなり満身創痍な状態にはなったのでトレッキングお腹いっぱいという人の気持ちには激しく同意です笑
途中に野良犬に餌付けしたら桃太郎状態でウジュクリ近くまで付いてきました。
そして見えてきました。「復讐の塔」この辺り独特の建造物です。初めて見た時はうろ覚えで映画ラピュタに出てくる塔にそっくりだなって思ったんですがどうなんだろう。
ウジュクリはこれまで通った他の街に比べて奥にあるにも関わらず観光地化されているイメージでした。
というのも日帰りのツアーで訪れる人が多くこの街にしか来ないという人もかなりいるそうです。
宿の値段は他と変わらずといった感じでしたが。
街の雰囲気はとても良くてのんびりした空気が流れている場所でした。この街に暮らすというのは大変なのかもしれないけどこういう暮らしもいいなと感じました。
でもここは冬になると雪で閉ざされるのでみんな麓の街に移動するそうです。観光業で成り立っている街であれば尚更そうですね。
5日目ウジュクリ観光
次の日、この街から更に2、3時間くらいで氷河まで行けると聞いていて体力があれば行ってみたいなと思っていたのですが、とても歩ける状態ではなかったので街でのんびりすることに。
といってもそんなに大きな街ではないので直ぐに見終わってしまって暇になり‥
バスの時間が15時だったのでそれまで時間潰しが大変でした笑
いつもは暇だったらひたすらに歩くという潰し方をしているのですがそれが出来ないとなると何をしていいのかわからない💦
コーヒーを飲みに店を変えて回ったりパンを食べたりと何となく過ごしてバスに乗り込み帰ります。
写真はこの辺りの名物という豆のペーストだそう。パンに塗って食べると激うまでした。
バスチケットは40ラリ(約2200円)
因みに日帰り往復でも40ラリ。ということは泊まるのもハードルが少し上がりますよね。
日帰りの観光客が帰った後の静けさも中々よいものでしたよ。
4日間かけて歩いてきた道のりは車に乗るとわずか1時間ちょっと笑
あっという間にメスティアに到着。
メスティア初日に泊まった宿にチェックイン。帰りにトビリシ行きのバスチケットも手に入れたのでこれで明日は帰るとしますか。
トレッキング初心者には中々ハードなコースではあると思いますが、行ってよかった思えることは間違えないです。