カラバンカからアルバニアに入国。石の町ジロカストラへ

さてメテオラからバスでアルバニアに向かいます。

バスのチケットはネットで見つからなかったのですが街のバス会社に行ってみるとスムーズに取れました。


ここから国境を越えてアルバニアのジロカストラという街に行こうとなったのはメテオラに着いてから笑

アルバニアに行こうというのはある程度決めていたんですが、とりあえず首都についてしか調べていなかったんですよね。

そこまでは結構な距離があるので途中で面白そうな街はないかなと検索していたら発見しました。

世界遺産の石の町というと聞こえいい感じしますもんね。

というわけでカラバンカから出発です。


といっても直行でいく便がないために一旦イオアニナという街を経由します。


あっという間にイオアニナには着いたのですが乗り換えのバスの発車までは約3時間あることが発覚。

とりあえず窓口でジオカストラ行きのチケットを購入したのですが、あと3時間もこのバスセンター(といっての小さい)で時間を潰すのもしんどいなという感じがしてこの街を探検してみることにしました。


荷物はロッカーに2€で預け身軽にしてから地図を開くと湖がすぐそばにあることが発覚。

ちょうどお腹がすいてきたところだったので湖畔にすわってお昼ご飯というのもいいなと思い向かいます。


といっても道なき道のような獣道で湖が近くにあるのに誰も入れないようなのっておかしいなって思ったんですよね。

後から散歩してみるとちゃんと綺麗に整備された湖畔におしゃれなお店が立ち並ぶエリアも発見しました。そりゃそうですよね笑



しかしその時点では気づいていないため道なき道を進み誰もいない湖畔の石にすわって余り物のお昼ご飯。

腹もいっぱいになったところで少しあたりを散歩に出かけることにしました。


そこからようやく気づいてくるのですが、何もない小さな街でどうせやることもないだろうと思っていたのに大間違い笑


地図で発見した要塞にいってみようと歩いているとだんだんと街がひらけてきます。

お土産物屋が立ち並び雰囲気いい感じのお店と湖畔に沿うようにして建っている要塞。

そしてその中にまで民家やお店などが見えます。



大きい街ではないのですがこのコンパクトにいい感じというのも好きなんですよね。

湖畔にはちょうど綺麗に紅葉してきた木々が茂っていて湖畔に照り返す陽光とのコントラストがなんともいえない哀愁を感じさせます。

そのまま湖に沿ってあてもなく散歩。疲れたら時々ベンチに座って休んだり。

そのうち要塞の中に入っていきウロウロ。要塞だけあって石作りの城壁がそびえ立ち家々も石造りが目立ちます。これから行くジオカストラを連想させるような雰囲気です。



そこから要塞の中心の建物までやってきました。

せっかくだから入ろうと思ったらなんだか様子がおかしい。

時間はちょうど17時を過ぎたところ。はいっ。17時迄でした笑



イオアニナの街も満喫してきたところでバスセンターに帰着。

荷物を取り出してバスを待ち無事に乗れました。


ここから国境を越えてジオカストラの街に着いた時は日も暮れていました。

ホステルは中心部から離れていない場所でネットで見る限りは便利な立地であることは間違えないはずでした。

ところがどっこい。ホステルまでの壮絶な道のりが待っているとは‥


バスが着いた場所は大通りに面したところで道も街の雰囲気も特に変わったところは見当たらなかったのですが、ホステルに向かっていると様子が変わってきました。


石の町と呼ばれるだけあって石畳になってきたんですよね。

旅に出た際はバックパックを背負って旅行していたんですが、途中で楽器を購入したことがきっかけでスーツケースタイプに買い替えていたんですよ。


石畳とスーツケースは超相性悪い。なおかつ誰もが息を切らすであろう急勾配。


ネットは繋がっていないのですが事前に調べていた地図で目的地付近に着いたのですが宿が見当たらない。

ウロウロしていると近所の人が声をかけてくれました。

事情を説明すると宿に電話をかけて確認してくれるということになりました。といっても息子さんを呼んできてくれて通訳してもらいました。

どうやらもっと坂道を上った場所にあるらしくこの道を真っ直ぐに進めば着くとだけわかりました。

でも辺りは真っ暗。

何も持っていないとしても人々が息を切らしながら上っていく急勾配をスーツケースに楽器、さらにリュックを背負った状態で上っていく私。

日中に歩き回ったせいもあって疲れはピークです。


頭をよぎるのは「本当にこの道であってるの?」ということだけ。もし違っていたらまた探すなんて考えられないってほどの疲労感。


ところどころにホステルの看板は発見できるのですがお目当ての看板は見つからない。

何だかわけもわからずに違うホステルに入ってしまいました。満身創痍とはこのこと。

ホステルの人たちも例外ではなく若者以外は英語が通じないのでジェスチャーのみで乗り切ります。

ネットが使えたら翻訳も使えるのですがそれすらできない。

何だかよくわからないけど外に出てきてくれて一緒に探してくれるとなりました。助かる‥


また坂道を上って別のホステルに辿り着いた時に何やら「多分ここだと思う」言っているような感じがしてドアをノックし続けたのですが反応なし。


そのうちに同じように坂道を上っていたおじさんとおばさんが合流。

みんなでなにやら話合ってくれているようです。そのうちにまた電話をかけるとなり電話。

どうやらおばさんがホステルまで案内してくれるとなりました。


この時は必死で写真を撮っている余裕もなかったので早朝の坂道です。


途中で重そうにヒーヒーいっている私を見て、「私が持ってあげるわよ」と言って荷物を持とうとしてくれたりとにかく優しい。

年齢は還暦は過ぎているだろうなってお歳なのに元気。毎日この坂道上っているからなのかな。

そうこうしているうちに坂道を上りきったように見えるカーブの手前にやたらと明るいライトに照らされている場所を見つけ近くには手を振っているおじさんが見えます。ようやく着いた‥。


そしておばさんと固い握手をして別れます。

どうやらおばさんは私を送るために付いてきてくれたらしく自分には背を向けて引き返していきました。


その時にふと思い出した。アテネのホステルでのオーナーとのやりとり。

「次はアルバニアに行こうと思うんだ」と私。そこから約15分間ノンストップでアルバニアについていかに危険で良くない国であるのかを延々と説明されたことを‥。


百聞は一見にしかずとはまさにことのこと。

アルバニア人たちの優しさにいきなりハグされたような気分で宿に入ります。

民家をホステルに改装したようなお家。

中には家族も一緒に住んでいて、というか私以外にはゲストはいないようす。

当然部屋も貸切です。これは良いとなったのも束の間事件は起きます。

私のベットの頭側は窓に面していたのですが、うっすら開いていたんですよね。

そこから冷たい風が入ってきて頭に直撃。閉めようとしたのですがどうも壊れているのかなと感じてそのまま放置。


はいっ。次の日体調おかしくなっていました。


熱を出すのは久しぶりでもう1日動けない状態。

次の日予定していた観光も全くできないまま1日が過ぎその翌日には良くなってきました。

といっても着いた日に首都のティラナに向かうチケットを取っていたので変更がききません。


10時にはここを出発しなければいけないので早朝からジオカストラの街並みだけ見に行くことにしました。



とはいってもまだ7時とかだったのでお店も開いていないしジオカストラのお城にも入れない。

これにはちょっと凹みましたがバスの予約を取り直してもう一泊という気にもなれず諦めることに。


でも早朝のジオカストラもいい感じでした。

早朝の人気のない石畳を歩いてお城の入り口までいき景色を眺め一息つきます。


またいつか来れたらいいですね。

それではこれからバスに乗って首都ティラナに向かいます。

ではまた‼️