パキスタン、ラホールからインド入国。

ラホールに向かいます

さてようやくインドビザが取れたということで、パキスタン国境の街ラホールに向かってバスに乗り込みました。

あまりパキスタンの町々を見て回ったわけではないんですが、さっさとインドに向かいたいと思います。

パキスタンにはインダス文明時代の遺跡「モヘンジョダロ」や南下していくと第二の都市カラチなどもあり興味深いといえばそうなんですが、どうもこの時は旅疲れからか行く気になれずにスルーしてしまいました。

そしてラホールに着きました。インドから国境を越えてきた場合は警察に取り囲まれて自由に動くことができないらしいですが、イスラマバードからきた私はノーマークで自由行動です。

 

ラホールおすすめの宿

宿はラホールでもかなりの安宿にチェックイン。南京虫さえいなければ何処でも寝れます。

不思議なことですが、ジョージアから西の東欧地域の方が南京虫遭遇率は高かったように思います。ここも大丈夫だったです。

場所はこちら。バスターミナルからはアプリでトゥクトゥクを呼んでから向かいました。

 

宿の管理人の男性がやたらとフレンドリー。英語が全く通じないのですが翻訳機にたよりコミュニケーションを取ってくれます。

中でも印象的だったのが、彼は占い?というか何か見えるらしくて、私の手を取りじーっと目を瞑ってしばらくして「昔、空手をやってたね?」とか「日本人の奥さんがいたけど離婚した?」とか言い当ててきて。

その後に「今は彼女いないだろうけど、そのうちできるよ。外国人かもしれない」と言ってくれました。質問してないんですけどね笑

それ以外は、ひょうきんで常におどけているような人で一緒にご飯を食べにいったりと楽しい夜でした。
途中で入った、味のあるチャイ屋

実は次の日からラマダンが始まるということで、少々イスラム教徒には特別な日だったのかもしれません。

どうやら外国人向けのホテルなどでは日中でも食事ができるらしいですが、地元のローカルなお店は日中お休みするそうです。食べ物だけではなくタバコなども吸えないということでした。

聞いた話ではラマダン中はイライラする人が増えて犯罪率が上がるとか?私も初めての体験なので何が起こるのかわからず明日からドキドキです。

とはいえ、もう明日にはインド入りする予定ですので、半日のみの滞在ではありますが。

ということで、次の日。宿の入り口の小屋で寝起きしている管理人の彼は、朝早くから起きて付近の掃除をしていました。

今日は近くの鉄道駅までトゥクトゥクに乗り、ボーダー近くの駅で降りて、またトゥクトゥクで行くというコースで行きます。

彼は「気をつけて」とだけ言われ笑顔で別れました。不思議と初めて会った気のしない人でしたね。
またいつか。

町の雰囲気は朝とはいえ、なんだか静かな感じがします。人はもちろんいるのですが、お店が開いていないというのが大きな理由のようです。

駅でワガボーダーに行きたいと伝えると降りる駅を教えてくれました。

30分くらい乗っていたのでしょうか。駅に無事到着しました。列車の改札を出て階段を降りるとすぐにトゥクトゥクの集団に出くわしました。

値段交渉をしてきたので、カブールで出会った日本人の人から教えてもらった妥当な金額というので手を打って乗り込みました。トゥクトゥクが動き出してからすぐでした。

彼はタバコをくれと言ってきたので、「今日からラマダンで日中は吸えないんじゃないの?」と言うと「後から吸うから」と言うので一本差し出すと嬉しそうに受け取り、近くのサトウキビ屋台の前に停まり、量り売りの皮を剥いたサトウキビを袋にいっぱい買って差し出してきてくれました。

これは東南アジアをはじめ、各地にある間食の類の食べ物です。サトウキビの繊維は固くて食べれないので、繊維を噛んで出てくる汁だけを飲んで繊維を吐き出すというスタイル。

「ってか、ラマダンだから食べられないんじゃないの?」と尋ねると「俺は食べないから」と。宿の管理人の彼は「ラマダンだから君も少し気にした方がよい」と言われていたのを思い出したのですが、まぁ現地人が食べろと言っているんだしいいか。

となりトゥクトゥク乗りながらガジガジと噛んではペッペと道路に吐き出すスタイルで食べ。国境付近に到着した時もまだ半分くらい残っていました。運転手に差し出すと「持ってけ」とのこと。

移動日は荷物も多いし、いらないんだけどなーと思いながらも、荷物の中にしまい込むのも面倒だったので、食べ歩きしながら国境を目指すことにしました。

しばらく道なりに歩いていると、まだ10代くらいの少年が追いついてきて話しかけてきました。

最初は「何処からきたの?」とか当たり障りのない会話をしていたのですが、私がサトウキビを齧りながら歩いていると「今日からラマダンだって知ってる?」と言ってきました。

「あぁ知ってるよ。でも私はイスラム教徒じゃないから。」と答えると、「君はパキスタンにいるんだから、この国の人々を尊重した方が良い」と言われてしまいました。

そういえば、宿の彼にも同じようなことを言われたなと、少し気まずくなり・・。

「悪かったね。」と謝り残りのサトウキビはそのまま持ち歩くことにしました。

郷にいれば郷に従えとはまさにこのこと。反省します。

 

昨夜の晩御飯をここで。宿の管理人の彼のおすすめのカレー屋さんです。美味しかった。

ほどなくして、国境付近最後の売店のような場所に辿り着きました。

彼はここで働いているようで、そのままお店の中に入っていきました。

そういえばパキスタンルピーからインドルピーに替えておかないとインドに入った時に困るなぁと思い出し、両替できるか訊ねてみるとできるとのことでしてもらうことにしました。

この時にレートは適切か紙幣の枚数などを誤魔化されないかと神経を使う瞬間です。

何度もこの修羅場はくぐってきているので戦闘体制で臨みましたが、今回は普通に両替してくれたのでよかったです。

ワガボーダーから国境越え

売店を通り抜けワガボーダーに進みます。

ここはパキスタンとインドの国境で一番有名な場所で、国境の閉門時間になると両国の国境警備隊が派手なパレードで締めるイベント?が毎日開催されています。

私もこれを見るために少し遅く行こうかと迷ったのですが、これを見るために時間を潰すというのも持て余すので見送りにしました。ラマダンだし何処も開いてないしというのも大きかったですが。

両国のイミグレは少し距離が離れていて、無料バスに乗って行く感じなんですがバスの中が大騒ぎ。

パキスタン人なのかインド人なのかはわからないのですが、誰かが掛け声を発すると乗客が一斉に相槌を打つという何だかよくわからない熱気に包まれていて新鮮でしたね。

こうして無事にインドに入国することができました。

インド国境付近の町アムリトサルに宿は予約しているのですが、そのまでの行き方がわからない。

近くにいた警備の人に尋ねるとバスが近くから出ていて一番安いけど本数が少ないとのこと。

次に良いのは乗合のトゥクトゥクで一人で乗ってもそこまで高くないという話でした。

その情報を頼りにまずはバス乗り場を探していると。。

やってきました。客引きインド人。

ここのトゥクトゥクを進めてきますが、先程聞いた値段からは倍くらいの価格。

インドでは詐欺が多いから気をつけろとのことで随分と脅されていたので、かなり警戒していた分これを聞いて怒り心頭。「お前には頼まない」と自分で探そうとするのですが、しつこく付いてきます。

まぁ探せども人は少なく、声をかけてきたヤツ以外がみな消極的で何を言っているのかわからない有様。

信用はなりませんが、バスは夕方までないと言われたり(着いたのは14時くらい)乗合トゥクトゥクもないと言われ。しつこく付きまとってくるヤツと値段交渉することに。。

少し値段は下がりましたが依然として高く1.5倍くらいの価格。

でも他には見つかりそうもないので(後から考えると、この時点で他の運転手は手が出せない決まりのようなものがあったのかも)仕方なく頼むと。別のトゥクトゥク運転手に声をかけに行きます。

彼は仲介をすることで金を得ているようです。

私の渡した料金から自分の分を差し引いて運転手に渡していました。

これを見てまた怒り心頭。

なんやねんインド人💢そこからまた地獄の始まり。

インド人意味もなくクラクション鳴らしまくりで走ります。運転荒い。

陽気に話かけてくるんですが内容はというと、町まで30kmもあるし帰りも考えるとこの料金じゃやっていけないとかなんとか。知るか?って感じですよ。だってそもそも相場は先の警備員から聞いていたので。

ってかカモのアジア人一人捕まえて、今日1日分の稼ぎにしようと思っているんじゃないのかと本気で思いましたね。

グズグズとずっと言いながら町に到着すると、よくわからないお祭り?パレードのようなものをやっていて渋滞中。

まだ目的地ではないのに、「ここでいいか?」と下そうとしてきます。

「いやせめて目的地付近までは行けや!」と文句を言うと仕方なくトゥクトゥクを走らせ。着きました。今回の宿です。

アムリトサルおすすめの宿

アムリトサルのおすすめは以前出会った日本人旅行者に色々と聞いていたので、今日は休んでからまた明日から始めたいと思います。

さいごに

今回はラホールからインド国境を越える旅をお送りました。

インドへの期待からパキスタンはなんとなく通過してしまったのですが、また機会があればゆっくり行ってみたいなと思わせる国でした。

 

ではまた‼️