さてさてバスはポーランドに向かって走っていると思いきや、1時間くらい走った国境付近で停車。
そこから長い待ち時間が発生。
もちろん言葉は通じないので何が起こっているのかさっぱりわからないままに時間が過ぎていきます。
暗かった空が明るくなってきて国境付近では大渋滞が発生。
午前8時ごろになりようやく進み始めます。
そこからも長い渋滞の中を乗り越えてようやくパスポートコントロールに到着。
ウクライナ側はなんなく通過。その後のポーランド側では何だか歓迎されていない雰囲気が満載です。
私の番になって質問攻め。何かとイチャモンつけたい感じをかもし出しています。
「それじゃダメ」と言いつつ散々とブツブツと言われた後に面倒になったのか解放。
これは後から友達に教えてもらってわかったのですが、ポーランド側としてはウクライナからの移民を歓迎していないらしく、全てにおいてこんな感じらしいです。
特に戦争がはじまって以来その数も多くなり物価の高騰など問題が出ているのが原因です。
これはポーランドのみならず近隣の諸国でも同じような状況になっています。
理由がわかって納得なのですが、私は一旅行者なのでそんな言わなくても…とは思いましたけどね。
時間はかなり押し押しでようやくクラクフのバスステーションにつきました。
ここから予約しているホステルまでは歩いていける距離なので地図をみながら歩いて向かいます。
クラクフのホステルは綺麗でいい感じ。やはりウクライナに比べては高くはなりますが仕方ないですね。
早速町に散策に出かけます。
例のごとくあんまり詳しくは調べていないので適当に検索してから向かいます。
この町は特に第二次大戦中にユダヤ人のホロコーストに関する歴史的な場所も数多くあります。
この日は何となく町が一望できる丘に行ってみます。
まったく狙っていなかったのですが時間的にちょうどの日没の時間。
きれいな夕日に偶然遭遇。
これはラッキーだったです。
元々夕日がめちゃくちゃ好きなんですがここのは格別にきれいだったので日が沈むまでかなり長い時間丘の上にいました。
ちょうどウォッカをカバンに忍ばせていたので飲みながら見る夕日はさらに格別。
その日は夕日で満足してしまったのぶらぶら歩きながら見つけたお菓子屋で名前のわからない揚げパンのようなものを購入。
このお店この一品だけで勝負しているっぽい。
潔さもいいし何よりリーズナブルでした。そのままホステルに戻り就寝。
そういえば、バスの中であんまり寝れなかったのでぐっすり寝れました。
翌日は一応調べていた観光スポットを巡っていきます。
まずは「jewish Ghetto Memorial」ここはゲットーといってユダヤ人の居住区のあったエリアです。
ホロコーストの時にはこの広場にユダヤ人が集められて列車に乗せられて収容所に連れていかれたそうですね。
ここにある椅子の意味については行った時はよくわからなかったのですが、喪失と不在の象徴としてブロンズ製の椅子が広場に並んでいるらしいです。
なんだか物悲しい雰囲気は漂っていましたね。
そして「Remains of the Ghetto wall」これは実際にゲットーを囲っていた壁が残っているものです。
知っていないと通り過ぎてしまいそうな壁ですが笑
これも歴史の遺物ですね。
興味深く観察させていただきました。
そこからいよいよシンドラーのリストの撮影地となった「Kamieniołom Libana」に向かいます。
山側に向かってどんどんと進んでいくと何やら私有地のような場所にマップが導かれています。
関係者以外立ち入り禁止のような標識が貼ってあるのは見えてこれはマズそうだなと思っていたら中から人が出てきました。
マップを指さして意思表示すると外側の道を指さされました。
外側から周っていけということだと理解。道もかなり悪くなってきました。
ここは元は採石場だった場所に映画のセットとして設計されたナチスのプワシュフ労働収容所のレプリカです。
写真で見るからにリアルすぎてまるで実際にここが収容所だったのかなと思わせるくらいの迫力です。
何となく進んでいると遠くから収容所が一望できるポイントに到着。
ここは映画で使ったのレフ板はそのまま残されています。
採石されてくり抜かれた巨大な谷の端をぐるっとまわるようにして歩いていきます。
落下防止のために柵はされていますが乗り越え放題。
谷の底には水の溜まった巨大な池があり気温が低いために氷が張っています。
ぐるっとまわって収容所のレプリカ部分までやってきました。
ここで写真撮影。帰り際に2人組の一行に出会っただけでまるで人気のない場所でした。
それだけに廃墟のリアルさがマシマシでしたね。
その後は「Wawel Royal Castle」に向かいます。
先ほどの採石場と違ってここには多くの観光客が訪れていました。
世界初の世界遺産に指定された場所らしいですね。
中は美術館になっているようですが中には入らずに外を見て回って終了。
その後もぶらぶらと街歩きをしてクラクフの街を堪能しました。
クラクフ自体、中世には城壁で囲われていたらしくその外周を散歩するコースが良い感じでしたね。
多くの人が散歩を楽しんでいました。
もう少しゆっくりしていたかったのですが、ワルシャワで飛行機のチケットをとっている関係でもう出発しないといけないので翌日出発。
朝起きて窓の外を見てみると雪が舞っていました。
うっすらと街は雪化粧。それは寒いはずだよね。
雪の舞う中を荷物を抱えてバスステーションまでテクテク歩いていきます。
行きと同じ場所だったので迷うこともなく到着。
バスに乗り込み出発します。
ワルシャワは写真で見るととても綺麗な街なので楽しみです。
それではまた‼️